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恋の魔法使いの妙薬

魔法の森深くにあるアリス・マーガトロイドの自宅。そこでアリスはいつもと変わらず人形の製作に励んでいた。
コンコン
木製の扉からノックの音が鳴る。珍しき訪問者だったが、アリスは誰なのか検討が付いていたのか、彼女は拒むことなく、
「どうぞー」
そういって訪問者を呼び入れた。
ガチャリ
「こんにちわ」
アリスは入ってきた人物が自らの予想に違わないことを横目で確認して、
「いらっしゃい。すぐにお茶の用意をするから待ってて」
キッチンへと向かった。その来訪者の名は、永久と言った。

特に何をするでなく雑談を交えながら2人でのお茶会を楽しんでいると、ふと何かに気がついたように永久は自分の袋から青い小瓶を机へと出した。
「そういえばこれを霧雨さんから預かったんですけど、何だと思います?」
「魔理沙から?怪しいわね」
アリスはその小瓶を手に取ると、少量の魔力を通して毒物に類するものかどうかを走査する。だが、特に毒性のある物質が見当たらなかったため、小瓶を机に戻した。
「特に毒になりそうなものもなかったし、飲んでも問題無さそうね」
「魔理沙さんは『面白いぜ!』って言ってましたから何かあるとは思いますけど…」
永久は心配な表情で小瓶を手に取る。そしてアリスが飲む前に毒見代わりに少量をさっきまで使っていたティースプーンに取るとそれを口に運んだ。
…ドクン
その瞬間、永久は自らの心臓が一際大きく跳ね上がる音を聞いた。そして直後に胸が焼け付くような痛みとともに異様なまでの発熱をしだし、永久は椅子から崩れ落ちて床へ倒れた。
「ぐっ?!」
「永久っ?!」
永久の変調にアリスは椅子を蹴飛ばすように立ち上がると、すぐに永久に駆け寄る。
「永久っ、永久っ!」
必死に呼びかけるアリスだが、永久はその言葉すら聞こえてないような様子で苦悶の声を上げて心臓を押さえる。
「がっ…あああぁぁあぁ!!」
「永久っ、しっかりして、永久ぁ!」
涙さえ浮かべながらアリスは永久の背中を抱えるような姿勢で永久に声を掛ける。そこでアリスは永久の身に起きている異変に気づく。
「体が…縮んでいってる?」
「うっく…ああぁ…ぅぁ…」
やがて発熱が収まると、そこには明らかに子供サイズへと小さくなった永久がいた。アリスは抱えた永久の様子が落ち着いたのを見て、もう一度声を掛ける。
「永久、私がわかる?」
「うぅ…アリス…さん…?」
ちゃんとこちらへと返事をしたのを確認したアリスは安心した表情を見せ、すぐに上海人形を操って水を持ってこさせた。
「はい、水よ」
アリスから差し出された水の入ったコップを受け取ると、永久はそれをゆっくりと飲み始めた。そして飲み終わると、
「ありがとう…ございます…」
アリスへとお礼を言った。
「どう致しまして。それにしても魔理沙め…よくもこんなものを平然と他人(ひと)に渡すわね…」
アリスは少し怒りを滲ませながら魔理沙へと非難の声を呟く。そこへ永久から声が掛かる。
「あの、アリスさん」
「何かしら?」
「恥ずかしながらうまく体が動かせないんで、ちょっと抱き上げてもらっていいですか?///」
相当恥ずかしかったのか、言った後すぐに顔を真っ赤にして俯く永久。アリスはその姿に(かわいいなぁ)と思いつつ、言われた通りに永久の背中側から腋下へと手を入れて胸に抱えるようにして抱き上げ、そこで何かを感じたのかそのまま椅子へと座る。
「ありがとうございます、アリスさん。…アリスさん?」
抱き上げて椅子に下ろしてもらう予定だった永久は、アリスが自分を下ろさずに抱きかかえたまま座ったのを見て怪訝に思ってアリスの顔を見るように顔を上げた。
「~~v」
そこにはアリスの緩みきった顔があった。
「あ、アリスさん…?」
「かわいい~v」
もはやそれまでの印象を吹き飛ばすような姿に、永久はおろおろとする。その姿すらアリスにはツボだったらしく、一層強く抱きしめる。
「アリスさーん?!」
「~~v」
永久の呼びかけもむなしく、その後1時間余りに渡ってその状態が続いたそうな。

追記
後日、魔法の森にて鬼のような形相で魔理沙を追うアリスとそれを手助けするエリンギ、その2人から必死に逃げる魔理沙が目撃されたそうだ。
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まさかの2本目、書いてもらえるとは思わなかったw
確かにアリスは結構かわいい物好きな気はしますねw
ありがとうございました!
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